具体的なデータでみてみよう。
ブラジルでは、最も豊かな一〇%の世帯で、国全体の所得の五〇%以上を得ている一方、最も貧しい二〇%の世帯の所得は三%に満たないのである。
日本で同様な統計をとれば、最も豊かな一〇%の世帯で得ている所得は国全体の二〇%にすぎず、最も貧しい二〇%の世帯の所得でも一〇%近くになる。
こうしたコントラストは、社会・経済面ばかりではない。
自然環境などにも見い出せる。
赤道直下、アマゾン川流域の大密林地帯セルバ。
高温で多雨な自然は、長い間人びとの侵入を拒んできた。
最南部はチリとアルゼンチンにまたがるフエゴ島。
南緯五五度にまで達する。
この付近では多数の氷河が低所にまで流下している。
チリの海岸は、氷食作用でできた複雑な入江をもつフィヨルド海岸になっている。