開発当初からヨーロッパとの結びつきが強く、海岸沿いに多くの都市が発達したのに対して、アマゾン低地など内陸部にはまだ未開発の部分があまりに多い。
また、アンデス山脈をはじめとする高山地帯では、気候の関係から低地より高地のほうが人口が多いのも特徴である。
気候・風土の違いが人びとの生活にまでコントラストをつくり出しているといったらいいすぎであろうか。
昨今の大不況を招いた要因の一つとされる、中南米の大きな格差。
アメリカなどの資本主義からの影響で多くの人が犠牲になるのは悲しいことです。
開発当初からヨーロッパとの結びつきが強く、海岸沿いに多くの都市が発達したのに対して、アマゾン低地など内陸部にはまだ未開発の部分があまりに多い。
また、アンデス山脈をはじめとする高山地帯では、気候の関係から低地より高地のほうが人口が多いのも特徴である。
気候・風土の違いが人びとの生活にまでコントラストをつくり出しているといったらいいすぎであろうか。
昨今の大不況を招いた要因の一つとされる、中南米の大きな格差。
アメリカなどの資本主義からの影響で多くの人が犠牲になるのは悲しいことです。
南緯一〇度付近では、東側は比較的降雨も多く、熱帯雨林やサバナが広がる。
一方、西側には世界で最も降水量が少ないといわれる海岸砂漠が広がっている。
これは、太平洋沿岸を流れる寒流のペルー(フンボルト)海流の影響で、高気圧ができることにもよっている。
人口分布のコントラストも顕著である。
平均すると人口密度は二〇・五人/㎞だが、基本的に、主として海岸部は稠密であるのに対し、内陸部の人口はまばらである。
南アメリカ大陸を南北に走るアンデス山脈では、南端部を除くと山頂はほとんど三〇〇〇mを超えており、五〇〇〇mを超える高山も多い。
このため、谷底平野から雪線まで高度差が大きく、垂直的な気候変化がみられる。
低地は熱帯であっても、一〇〇〇mを超えると涼しくなり、二〇〇〇mくらいでは常春の気温になる。
さらに四〇〇〇mを超えると万年雪がみられるようになる。
こうした垂直的な変化に対応して、農牧業や人びとの生活も差異が大きい。
また、山脈は東西方向の大気の流れを断ち切るため、その東側と西側のコントラストも大きい。
具体的なデータでみてみよう。
ブラジルでは、最も豊かな一〇%の世帯で、国全体の所得の五〇%以上を得ている一方、最も貧しい二〇%の世帯の所得は三%に満たないのである。
日本で同様な統計をとれば、最も豊かな一〇%の世帯で得ている所得は国全体の二〇%にすぎず、最も貧しい二〇%の世帯の所得でも一〇%近くになる。
こうしたコントラストは、社会・経済面ばかりではない。
自然環境などにも見い出せる。
赤道直下、アマゾン川流域の大密林地帯セルバ。
高温で多雨な自然は、長い間人びとの侵入を拒んできた。
最南部はチリとアルゼンチンにまたがるフエゴ島。
南緯五五度にまで達する。
この付近では多数の氷河が低所にまで流下している。
チリの海岸は、氷食作用でできた複雑な入江をもつフィヨルド海岸になっている。
人口・社会のコントラスト
日本人は、「平均」が好きな国民である。
国民性の調査をすると過半数の人が自分自身の暮らしを「中の上」と評価する。
ところが、ラテンアメリカでは「平均」、すなわち「中」は限られている。
あるのは「上」と「下」がほとんど。
そのコントラストは大きい。
都会に大邸宅を構え、レジャーはヨーロッパの別荘で過ごす大農場主。
一方、都市域内とその周辺に広がるスラムで、その日の暮らしもままならない人びと。